システム・ソフトウェア更新

システム更新プロセスには、システム環境全体の更新が含まれます。 IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud のソフトウェア・パッケージは、システム・ノードと、ベアメタル・サーバー上に配置されるノード管理機能を含む RPM パッケージという 2 つの部分で構成されます。

更新プロセス

自動更新処理の際は、システム内の各ノードが 1 つずつ更新され、ノードへの新規コードのステージングが行われます。各ノードが再始動している間は、システムが維持できる最大入出力速度がいくらか低下する場合があります。 システム内のすべてのノードが新しいコード・レベルで正常に再始動された後に、新規レベルは自動的にコミットされます。コミット時に、少しの間、パフォーマンスに影響が及ぶ場合があります。

自動コード更新時には、作業ペアの各ノードが順次更新されます。更新中のノードは一時的に使用できなくなり、そのノードに対するすべて入出力操作は失敗します。その結果、入出力エラー件数は増加し、失敗入出力操作は、作業ペアのパートナー・ノードに送られます。 アプリケーションが入出力の失敗を認識することはありません。新規ノードがシステムに追加されると、更新パッケージが自動的にシステムから新規ノードにダウンロードされます。

更新は一般に、通常のユーザーの入出力操作と並行して実行できます。ただし、パフォーマンスに影響が生じる可能性があります。更新中に実行できる操作に適用される制限がある場合、これらの制限は、更新パッケージのダウンロードに使用した製品 Web サイトに記載されています。更新手順の間、構成コマンドの大半は使用できません。更新処理の開始以後は、新規コード・レベルがコミットされるまで、またはプロセスがバックアウトされるまで、以下のコマンドのみが操作可能です。

  • すべての情報コマンド

更新処理が完了したかどうかを判断するには、管理 GUI からの通知を確認します。コマンド・ライン・インターフェースを使用している場合は、lsupdate コマンドを発行して、更新の状況を表示します。

更新処理時に操作上の制限が発生するため、コード更新はユーザーの作業になります。 ただし、更新に関連した問題が生じた場合は、サポート・センターに連絡してください。技術支援を受けずに更新問題のトラブルシューティングを試みないでください。詳しくは、『資料、ヘルプ、および技術支援の入手方法』のトピックを参照してください。

マルチパス・ドライバー

更新を行う前に、マルチパス・ドライバーが完全な冗長状態であり、すべてのパスが使用可能でオンラインになっていることを確認してください。 パスの消滅 (フェイルオーバー) に関連したエラーが発生し、更新中にエラー件数が増加する場合があります。ノードへのパスが戻されると、ノードはフォールバックして完全冗長システムになります。30 分の遅延の後に、他のノードへのパスがダウンします。

ホスト上で IBM® Subsystem Device Driver (SDD) または IBM Subsystem Device Driver Device Specific Module (SDDDSM) をマルチパス・ソフトウェアとして使用している場合は、datapath query device または datapath query adapter コマンドを発行すると、増加した入出力エラー件数が表示され、マルチパス・ソフトウェアの状態をモニターすることができます。 詳しくは、「IBM マルチパス・サブシステム・デバイス・ドライバー ユーザーズ・ガイド」を参照して、datapath query コマンドの詳細情報を確認してください。

ホスト上で IBM Subsystem Device Driver Path Control Module (SDDPCM) をマルチパス・ソフトウェアとして使用している場合は、pcmpath query device または pcmpath query adapter コマンドを発行すると、増加した入出力エラー件数が表示され、マルチパス・ソフトウェアの状態をモニターすることができます。

メトロ・ミラー関係およびグローバル・ミラー 関係

実行中のメトロ・ミラー関係またはグローバル・ミラー関係の 1 次または 2 次ボリュームを持つシステム上でソフトウェアを更新する場合、1 次ボリューム上の書き込みパフォーマンスが低下する可能性があります。また、グローバル・ミラー関係は、エラー・コード 1920 を示す 1 つ以上のエラーで自動的に停止する場合があります。書き込みパフォーマンスの低下を回避するために、ソフトウェアを更新する前に、そのような関係または整合性グループまたは協力関係を事前に停止し、更新が完了した後で関係を再始動することもできます。

システム更新後

ご使用のシステムに更新前にあった監査ログの内容は、構成ノードの /dumps/audit ディレクトリー内のファイルへ送信されます。これで、システムの更新が正常に完了した後に実行されるコマンドから発生する内容が、監査ログに含まれるようになります。